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トランス・レイヴ・ドーターズのデビュー・アルバム!TRDが、それまでのガールズ・トランスDJデュオというワクを超えて、アーティストとしてオリジナル曲に初挑戦。ディープなトランス/テクノミュージック創造のきっかけともなった、デ ビュー作にして異色作。

 

トランス・レイヴ・ドーターズ / Moog Trance Universe (ムーグ・トランス・ユニヴァース)

エレクトロニック・サウンドの魔術師・AQi Fzono(芙苑晶)氏をプロデュースに迎え、彼自身も楽曲を提供した注目の話題作であると同時にTRDの初期のトレードマークとなったサイケデリック・トランス、ゴア、プログレッシブ、ミニマル系はもちろん、アンビエント、ドラムンベース、IDMまで、そしてTRDと芙苑晶の即興シンセ・バトルが展開する万華鏡サイケデリック・トランス・サウンド。
2000年リリース作品(現在廃盤/再発未定)。

Moog Trance Universe (ムーグ・トランス・ユニヴァース) > アルバム・データ >

アーティスト

トランス・レイヴ・ドーターズ+芙苑晶 (AQi Fzono + Trance-Rave Daughters )

リリース

2000年

レーベル

Nerve Nets Records

ネイション

USA

関連ジャンル

トランスが中心(サイケデリック・トランス、ゴア、プログレッシブ、ミニマル、ポップ)。他にアンビエント(チル・アウト)、ドラムンベース、IDMなど

Moog Trance Universe (ムーグ・トランス・ユニヴァース) > TRDからのコメント >

TRDとして:

これが私たちのデビュー作でした。

DJアゲハ:

このアルバムが出来たのはね・・・最初は、AQiさん(芙苑晶)やファー・イーストの曲のリミックスやってたんだよね。それがいつの間にかたくさん出来ちゃって、中には、リミックスが極端に過激だったためにほとんど私たちのオリジナル曲のようになったトラックまでもあって・・・。
それを聴いて、「これはアルバムできるなー」とかAQiさんが言い出して。まさかほんとに自分たちのアルバムを作ることになるとは思わなかった

アルバム作ることになってから、曲が足りないことが分かって(笑)・・・私らのオリジナル曲は全部ゴア/サイケデリック・トランス系だったんで、ヴァリエーションも欲しいよなって。

そうすると欲が出てきて、チルアウト(アンビエント)も欲しいなとか、私はドラムンベースやりたいとか、リルはIDM作ってみたいとか・・・。
で、慌ててオリジナル作ろうってことになって、でも二人ともそれまでまともに曲書 いた経験なんてないから、鼻歌で歌ったメロディとかをガンガンに打ち込んで・・・もう手がだるくなるぐらい激しい打ち込みが毎日続いて、マジで腱鞘炎になるかと思ったぐらい・・・打ち込みで腱鞘炎とかなったら笑うけど(笑)、でも、やっぱりそういうプログレッシブ系の曲はアレンジとか難しくて、どうしても仕上がらない曲もあったので、それをAQiさんがアレンジ手伝ってくれたりしたんですね。

当時はまだ20才なるかならんかで、今思うとガキだったから、恐いもの知らずだった。だから、出来たんだよね。
あの後何度か聴き返してるけど、後になればなるほど、今の私らだったらこうすんのにな〜とかね、そういう想いもないではない。
という部分もあるし、私らもこれでけっこう勉強したところがあったよね。貴重な経験だった。

でも今聞いても遜色ないのは、やっぱり私たちと言うより
AQiさんのアレンジとプロデュースの才能が光ってるのが大きい気がする。

ただ、ガキの時しか作れない音楽ってあるよね。そういう意味で、ほんとに懐かしいアルバムです。
20才の私たちの姿が、そのまま入ってるような気がする。まだヒッピー化する以前の、コギャルの匂いがどこかに漂ってるような・・・(苦笑)。
でも、そういうアルバムってレアだよね。20才の女の子二人がトランス作った、なんて。その意味で、やっぱり好きなんですねー。

出してすぐにレーベルが潰れて廃盤になったけど、Lavalamp Records が版権持ってるから、再発されたらいいなと思います。

香港リル:

アゲハは厳しい意見を言ってるけど、私はこれでいいの。
未熟な面はあるけど、無邪気に作った思い出がつまってるし。それに、気に入ってるトラックもたくさんあるし、AQiさんと私らが即興でスタジオで書いてレコーディングしちゃったオリジナル曲まであるし。

それより私の思い出はね、当時はもう、完璧舞い上がってたナー。なんせ、ニューウェーブとかデトロイト・テクノ(80年代のやつ)なんか好きで、「レコーディング」ってのに憧れがあったんで。
だから最初にスタジオに入った時、もうそれだけで幸せだった(笑)。こ〜んなでっかいミキシング・コンソールに顔をすりすりしたりして・・・(爆)

しかも、二人とも1980年生まれでしょ。で、2000年デビューちゅうのがもうイケてるって我ながら思った(笑)。
これはミレニアムの大天使さまに見込まれてるラッキーガールズやで! とか興奮してたよね。アホだった(笑)。

アルバム作ってる時は無我夢中だったけど、仕上がってからあとで聞いてみると、やり直したいとことかもあって ……
なんせ、ふつうのアルバム制作と比べると、すごい早いレコーディングだったから。三ヶ月とかで作ったんじゃなかったかな?

あとで思ったのは、こんなことになるんなら、もっと音楽の勉強しとくんだった、なんて思ったりしてね。
・・・だから、最初の舞い上がりもつかの間、AQiさんから
次は君らがほんとにプロのレベルになったら、2作目作ろうな
って肩たたきがあって(爆)、以後われわれTRDは、DJ活動のかたわら、レコーディングの勉強に約7年の歳月を費やして、深く潜行することに・・・(泣笑)

でも、レコーディングはキツかったけど、あれを終えた快感っていうのは一度覚えちゃうと病みつきになりそうだって思った。
で、いつになるかわかんないけど、「そのうちセカンド作りたいな」ってAQiさんとも話してた。
それが2作目の「Trance-Rave Cosmology」につながってますね。

Moog Trance Universe (ムーグ・トランス・ユニヴァース) > TRDによるエピソード >

香港リル:

余談だけど、こんな話があるよ。

今(2007年)はまだ廃盤になってるせいもあって、芙苑晶のファンにはこれを欲しがってるマニアが今でもいるんだって噂は聴いてたけど・・・

ある時ね、あれは05年とかだったかな? 私らが横浜で野外レイヴやっていたら、なんと! パーティが終わってから、AQiファンの男の人が私らのテントにやって来て、
あのアルバムを持ってたら、売って欲しい。最高2万円までなら出すから」って言うの。
あれはマジでビックリしたなー。やっぱ、リスペクト凄いなあ〜って・・・。

そうそう、おまけにもう一つだけ、とっておきの秘話をしようかな。

なんでこのアルバムがこういうタイトル(「Moog Trance Universe」)になったかと言うと、それは私の持ってた ミニムーグ (Minimoog、シンセサイザー)をメインのシンセとして使ったからなのね。

もちろん他のシンセや機材も使ったけど(当たり前だ・笑)、そのミニムーグは、特別な「いわくつき」の物で・・・実は、ファー・イーストの元・メンバーの故・市川カヲルさんの遺品なんです。

そのミニムーグを、彼女が亡くなったあとで、AQiさんが何年間かずっと預かっていて、それがスタジオに置いてあったらしいの。

で、『宇宙論(Cosmology)』(芙苑晶のソロ・アルバム。1998年発表)のレコーディングに私たちがゲスト参加した時に、AQiさんが私に、「君はこれを使うの、上手いから」って、ギャラの代わりにくれたやつなんです。

それはなんと、1988年にロンドンでファー・イーストを結成した時に、、カヲルちゃん自身が現地の中古楽器屋で手に入れた物なんだって。しかも、メンバー4人のサイン入りという、ファンにはヨダレ物の貴重なもので、それを私が使ったからなの。

なんて言うかね・・・うまく言えないけど、ファー・イーストのスピリッツを私たちが少しでも未来に継承出来たらいいな、みたいな気持ちがあったんで、レコーディングの時もこのミニムーグを一番よく使ったからなんですね。
それで、こういうアルバム・タイトルになった。

今もそれは、私の手元にあります。
バンド活動時(1990年代)に、何年も、ライブでカヲルちゃんがさんざん使い倒していた(シンセ・ベースを弾いていた)らしくて、もう木枠もあちこちボロボロで、オシレーターが故障してるから鳴らないんですけど、人に売ったりするつもりはないし、そのままにしてあるの。

次のアルバム(3枚目)もし作る時には、また修理して使いたいねって。

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