リル |
うぃーす! トランス・レイヴ・ドーターズです〜。 |
アゲハ |
アゲハでーす。 |
リル |
リルでーす。 |
アゲハ |
漫才か。そんなん言うても誰一人知らんで。トランス・レイヴ・ドーターズ、何それ? 言うてはるわ、今頃。 |
リル |
いや、知ってる人は目が高い、みたいな。 |
アゲハ |
知られざる・・・いうとこがまた渋いねん(笑)。 |
リル |
あんたナルシスなってない?(笑) |
アゲハ |
もうツッコミ入ったね(笑) |
リル |
だいたい私がツッコミでアゲハがボケ。 |
アゲハ |
私は「天ボケ」てよう言われるのん。 |
リル |
ええやん、天ボケの子は男にモテるよ、かわいいゆうて。 |
アゲハ |
いや、今日は男の話はナシよ(笑)。
今日はねー、今、2007年の9月15日の夜の19時08分なんですけど〜。もうすぐ私らのニューアルバム(「恍惚的宇宙論/トランス・レイヴ・コスモロジー(Trance-Rave Cosmology)」)出るんですね。 |
リル |
お、ちゃんと押さえるとこ押さえるね(笑)。
ほら(カレンダーを指差して)もうすぐよ。カウントダウンや。9月21日。どないする、Amazon よ Amazon。メジャーやで。 |
アゲハ |
それしきで今日日メジャー言うか? どうせやったら楽曲配信やろ、iTunes いったらんかい! |
リル |
知らんくせに何言うてんねんお前は(笑)。 |
アゲハ |
いや、そうなんですねー。私、あの手のもんに全然弱いんです。
もう、ついて行かれへん、最近。mp3のダウンロードがドッタラコッタラとか、ゆうてはるやん。
私の連れはみんなやってるみたいけど・・・。 |
リル |
みんな今はそれで聴いてるのよ。
あんただけよ、今やもうこの世であんた一人だけよ。もう化石やな、原始人や、クロマニヨン人も笑うわ。 |
アゲハ |
いや、私かてさ、いちおう持ってるけどね、iPodみたいなん。せやけどもう、やっぱりCDやわ。少なくともCDじゃないと音楽いう気がせんぞ。
それに、mp3 は音がなあ・・・それにかんじんのジャケないし。
CD買うてさ、家持って帰ってな、こう、パッケージ開けて、どんなんやねんやろいう感じでドキドキってしながらブックレット見るのがええねんやん。あれが神聖なひと時やねん。
第一、パソコンで聴くなんて、愛がないで、愛が。 |
リル |
私もそうなん、ほんまはね。ほんまはCDいうより、ヴァイナルで聴きたいよね。クラブとかダンス系の人はだいたいそういう意見の人多いみたいやけどね。 |
アゲハ |
そやねん。CDですら妥協やねんな、ある意味。サウンドの理想形から言うたら。
まあそんなヲタな話はええか。でも楽曲配信が無理なら、渋谷HMVでトークショーとライヴとサイン会いうのどう?(爆) |
リル |
スガシカオさんと、みたいな?(笑) |
アゲハ |
そうそうそうそう(笑)。今度は私らとスガさんがコラボして、あの人のヒットソングをTRDがダンス・リミックス! いうのんどう? で、スガシカオさんがこう、マイク持ってな、トークの時にこう言いはんねん、
「え〜僕はドーターズには前から注目してまして・・・ジャンルは全然違うんだけどぉ、僕の曲にぴったりだと思ったんで」とか(笑)。 |
リル |
私らじゃ無理やな。三回生まれ変わっても無理やね(笑)。相手にされんよ。 |
アゲハ |
スガさん渋いやんか。私あの人のヴォーカル好きよ。ちゃんとこう、ロックしてるし。 |
リル |
あんたJ-POP聴かへん言うてたんと違うの? |
アゲハ |
いや、最近はいろいろ聴こうと思ってんねん。そういう違うジャンル聴いて、またインスパイアされる部分とかあると思うし。 |
リル |
おっ、大人やね(笑)。 |
アゲハ |
もう27なったし、先月の末で。 |
リル |
そやで、27よ27。こないだまで18ぐらいと思てたら・・・。 |
アゲハ |
もうすぐ30カウントダウンよ。 |
リル |
そこで問題は、いつまでドーターズ言うてられるか、やね(笑)。 |
アゲハ |
いや、もうちょっと行ける。あと5年ぐらいは(笑)。 |
リル |
私らが行ってるつもりでも、世間が許してくれへんかもよ(笑)。 |
アゲハ |
あ、それヤバ(笑)。ほんならどうしょう、ユニット名変えよか?(笑) |
リル |
なんちゅうポリシーない女や!(笑) 今度は何にすんの? |
アゲハ |
「トランス・レイヴ・レイディーズ」とか(爆)。大人の女の路線で行くねん。
もう今までみたいな、インドの服とかはナシよ。パーティでもな、汚ったないバンとか停めてあるようなそのらへんの河川敷でやる野外の友達レイヴとかじゃなくて業界のVIPが来るような六本木のクラブのアフターアワーズでな、ダークカラーのワイン色のドレスで、こう、ウッフンいう感じで(笑)・・・
ほんで avex trax から出してもらうねん。ゴアとかそんなんちゃうで、もうセクシービーム全開のディープ・ハウスみたいなやつで。 |
リル |
キッショ〜!どんどん話が異常になっていくやんか(笑)
でもまあ、それも無理やな、私らがなんぼ言うても、世間がレイディーと認めてくれへんと思う(笑)。 |
アゲハ |
よし、ほんならもう、このさい性別は超えよう。ニュー・ミレニアムの地球村構想を代表して「トランス・レイヴ・ヒューマン・ビーイング・コミュニティ」なんてどう?(笑) お色気があかんのなら、ニューエイジ路線で行くねん。で、ニール・ドナルド・ウォルシュさんとシンポジウムで地球の環境汚染について対談すんねん(笑) |
リル |
ややこしいわ!(笑) |
アゲハ |
まあ、それはそうとさ、話を戻すけど・・・こんなん初めてやね。ホームページ作って、CDメジャールートで出してな、昔から思たら夢みたい。ありがたいこって。 |
リル |
対談までして。 |
アゲハ |
対談やて! 顔が笑けるわ(笑)。あたし、そんなん前からしてみたかってん(笑)。 |
リル |
ミーハー丸出しやのお(笑)。 |
アゲハ |
そうかてカッコエエやん、雑誌とか出てな、小説家の人とかと対談すんねん。ほんでキャプションにな、「DJアゲハ(ミュージシャン) VS 村上龍(作家)」とか、端っこに書いたーったりして。きゃ〜(笑)。 |
リル |
あんた、対談好きやなあ〜(笑) |
アゲハ |
ええよええよ。ほんなら二人で対談すればええやん。言うかもう今してるやん。
あ〜なんか急に自意識が出て恥ずかしなってきたなあ、これがウェブに出るんやろ? |
リル |
対談したい言うたんはあんたよ(笑)。あんた、顔赤なってるよマジで(笑)。
それに言うとくけど、こんなんは対談言わんのよ。ダベリよダベリ。ウダ話よ。対談とえらい違いよ(笑)。 |
アゲハ |
そうかほんなら、今から対談しょうか。こんなテーマどう?「現代日本の社会におけるニートとその雇用問題について by TRD」いうの。 |
リル |
それも無理やな。すでに一流の学者の先生が、いろいろ言うたはるもん。 |
アゲハ |
いや、違うねん。学者の先生じゃなくて、今を生きる若者の生の声をな、ネットを通じて言うのよ。私らが若い世代を代表して言うのよ。
いっぱい問題あるやん、今って。ニートやろ、引きこもりやろ、いじめやろ・・・。 |
リル |
おー、それはマジでええ企画かもしれんね。ちょうど今年は2007年問題とかいろいろあるし。ちょうど三日ほど前に、安倍総理も辞任しはったし。意外な大反響あったりして。
で? なんて言うの? |
アゲハ |
いや、内容とかはあんまり考えてないけど(笑)。 |
リル |
ほら。だからやっぱり、私らには無理。トランスで頭イッテる女二人には・・・(笑)。 |
アゲハ |
問題はそこやね(笑)。
え〜、何の話やったっけ。話戻そう、これ以上アホと思われたくないし(笑)。
そや、CDの話やったね。 |
リル |
それもこれも、元はと言えば、AQiさん(芙苑晶)や、ファー・イースト(ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット)と知り合えたお陰やね。私らがここまで来れたんは。 |
アゲハ |
そうです。とくに今回のアルバムは、AQiさんの過去の代表作を網羅して、私らがリミックスしました、いうやつなんで。 |
リル |
前のアルバム(Moog Trance Universe)から言うと、7年ぶりになるねんね。この7年間で、かなり勉強したよな、私らも。 |
アゲハ |
そう、もう、機材とかいっぱい買うて。ミキサーとかシンセとかも・・・。 |
リル |
レコーディングは奥が深いって思わへん? |
アゲハ |
思う、思う。もう、超・奥深い。トンネルを抜けると雪国だった、いう感じ。 |
リル |
かえって意味わからんいうの!(笑) |
アゲハ |
いや、それくらい奥が深くて、別世界に入っていく、という例えよ。 |
リル |
ああそうか。真面目に言うたんね。珍しく、ネタじゃなくて(笑)。すいません。
そうなん、私もそれは思った、奥が深すぎて、果てがないようなね。 |
アゲハ |
だからAQiさんみたいに、ライヴやめて、レコーディングだけやってる人ってマジ凄いと思う。 |
リル |
それは言えるね。AQiさんはとくに凄いと思う。もうほとんど、特撮の映画撮ってるみたいな凝り方してるし。
でも私らも今回、このアルバムでかなりがんばって、鍛えられた部分あったけど、それがかえって励みになったいうか。これからはレコーディングにもっと時間使いたいなあ言うてんのね。 |
アゲハ |
そうそう。去年(2006年)か。ゴア(インド)のパーティも禁止されたいうことやし。 |
リル |
野外のトランス・パーティも最近はあんまり面白くないいう話もあるみたいやしね。 |
アゲハ |
面白いとこあると思うけどね、部分的には。基本的にみんなそのへんはほら、DIYでやってるわけやから、一個一個見ていったら面白いやつもあると思うよ。
でも、何て言うの? 全体のシーンとして見たら、90年代の半ばから後半にかけてのあの盛り上がりいうのはもうないよね。 |
リル |
そうなんね〜。それもあって、私らはこれからどうするんだと言った時に、やっぱり今回のセッションで、ああいう電子音楽に目覚めたいうのもあるし、レコーディングしてね、アルバム作ってっていう。そういう方向で考えてるんね、最近は。 |
アゲハ |
あ、だんだん対談らしくなってきた(笑)。 |
リル |
いやでもそれは、マジで思うよ、最近。 |
アゲハ |
うん。私も思う。シーンが面白くないっていうのは、音楽自体のボルテージが下がってるからやしね。だからほんとは、AQiさんみたいないい曲書けるプロの音楽家の人を大事にせんとあかんと思うのよね。
だって曲がしょーもなかったら、なんぼそれをDJがプレイしても、それこそ腐るほど楽曲配信しても、無意味やんか。言うか、ある意味そういうさ、テクノロジーばっかりがあって、音楽本来の興奮がないっていう部分で、かえって世の中がダウナーになってきてるんやと思うの、私。 |
リル |
ええこと言うねー。私も同感です。
だから私もね、最近またキーボード練習したり、音楽理論それなりにやったりね・・・。難しいけどね。そやけど、そういう地道なところからやっていかんと、ほんとに未来につながらへんと思うのね。 |
アゲハ |
私も似てるねん。最近また、ギター練習し始めて。それはねー、私らの上の世代の人らを見てて、思うとこあって。
だってさ、TSUYOSHIさん(DJ TSUYOSHI)とかにしても、Ubar Tmar (ウバタマ)さんにしても、AQiさん(芙苑晶)とかファー・イースト(ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット)のメンバーにしても、みんなちゃんとしたミュージシャンの修業積んできてはるわけやん。
TSUYOSHIさんやったら、あの人元々ニューウェーブのバンドでドラマーやったはったやろ? Ubar Tmar (ウバタマ)さんでも、元は冨田勲とか坂本龍一とか、ああいう凄いとこから音楽に入ってきてはるやん。AQiさんにしても、最初クラシックやってて、サイケ・ロックのバンドとかやって、それでテクノなりトランスに入ってきてはるわけやん。
でも私らの世代以降のDJの子は、いきなりパソコンで打ち込みとかターンテーブルから入ってるから。そのへんてやっぱり、音楽の深みに影響すると思わへん? |
リル |
思う、思う。そこもあるねんな、きっと。今なんて、キーボードもギターも弾けへんかっても曲は作れるやん。デモとかでも、家でチョッチョッとこう、プラグインのソフトとか使って、インスタントに作れるわけやん。
プラグインのソフトがあかんて言うわけじゃないし、私らだってそういうの使うわけやけど、そこに頼ったら、やっぱり違うって言うか。 |
アゲハ |
そうやね。そのへんがだから、私らも含めて、今の世代の人間が克服していくべきテーマやろね。 |
リル |
まあ、あんまり大きいことは今は言いたくないけど。まだニューアルバムのレコーディング終わったばっかりで、頭がイッテるし(笑)。 |
アゲハ |
前もそうやったけど、レコーディングってほんまに、終わるとさ、魂抜けたみたいになるね。でもこれが快感っていうのも分かってきたよね。 |
リル |
そうそう。ライヴやと、一瞬のカタルシスっていうのが凄いねん。で、レコーディングってもう、そういうのはなくて、ほんとに地道な作業の積み重ねで・・・だから粘りと気力勝負。 |
アゲハ |
その代わりさ、たとえ一年かけてレコーディングしてもね、そのCDならCDっていうのは、私らが友達レイヴみたいなもんをそこらへんでやってるのとは比べ物にならんぐらい、たくさんの人に、それもいろんな場所の人に聴いてもらえる可能性があるやん。 |
リル |
それにライヴやと、結局残らないし。 |
アゲハ |
そうやねんね。残らない。 |
リル |
って言うか、私ら自身残れるのでしょうか、っていうのもあるし(笑)。 |
アゲハ |
うー出た〜(笑)。
でも、マジな話、私らはべつに、これで有名になりたいとか、そういうの全然ないけどね、二人とも。それこそCDがAmazon で出ようが、HMVでサイン会しようが、私らが個人的に追及してる快感っていうのは、また違うレベルのことやしね。 |
リル |
音楽ってそういうもんやと思う。やっぱり内面で感じるしかないものやから。 |
アゲハ |
今ってその内面のほうじゃなくて、外面ばっかり言うやん。どこのレーベルと契約してるとか、お前どんな機材使うてんのとか、プロの人でもそんなことばっかり言うてる人、多い気がする。 |
リル |
内面への問いかけがないって言うか。そのへんが忘れられがちな時代やね。 |
アゲハ |
だから、いちおう今日の結論みたいなこと言うと、
トランスっていうのは、なんのかんの言うても、最終的には内面へ問いかけるような音楽やと思うねん。そこが他のダンスミュージックと決定的に違うとこやと思うよ、私。 |
リル |
お〜、ええこと言うねー!
そうやね、AQiさんも言うたはったけど、「トランスっていうのはビートがどうこうじゃなくて、そのリスナーの意識をどれだけトランス(陶酔・恍惚)状態にさせられるか、しかないと思う」って。 |
アゲハ |
うんうん。だから、これはマジでね、いつまでも「恍惚熱狂娘(Trance-Rave Daughters)」でいたいよね。たとえ二人が、45才とかになる日が来ても・・・。
だってそれは、人間の内面のことやねんから。今ってさ、見た目の若さにこだわりすぎやん。でも内面的に老けてるみたいな人もけっこう多いやん。そうじゃなくて・・・。 |
リル |
オーイェー。同感っす!! これからの女はそう生きたいよな。いや、女だけじゃなくて、男の人もそうあってほしい。みんなそうあってほしいよね。
いや〜ええ感じの話になりました。
これでこの対談・・・じゃない、ダベリは締めれたね(笑)。 |
アゲハ |
あ、対談のつもりやってんけど、私は・・・でも、もしミュージシャンあかんかったら、吉本行こか(笑)。 |
リル |
ダメダメ。それも私らじゃ到底無理やね。吉本も今、大会社で芸能プロになってはるやん。 |
アゲハ |
ほんならどうすんの、この先? |
リル |
よっしゃ、いっそここは発想の大転換で、二人でAV出るいうのどう? |
アゲハ |
あかんな。それも無理やわ、もう27やし(笑)。終わってるて。 |
リル |
若かったら出たんかい!(笑) |
アゲハ |
若かっても無理やなあ、私らでは。二人ともタトゥーとピアス入れまくってんねんし・・・。まあ出れるとしてもSMぐらいやね(爆)。 |
リル |
二人ともブスやし。 |
アゲハ |
いや、ほんまは美人よ。 |
リル |
さて、ほんとはどっちでしょう? それは、ヒ・ミ・ツ(笑)。 |
アゲハ |
おぇ〜(笑)。 |