Far East Acid House Quartet - ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット
 
ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット( Far East Acid House Quartet )ファンサイト/資料館
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ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット ( Far East Acid House Quartet )  
 
青字で記した部分は、インタビューなどでのメンバーならびに関係者、目撃者、ファンの発言。
Far East Acid House Quartet - ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット  

 

 

 

●2003年

●スペースDJリョウ、芙苑晶、5年ぶりに和解。以後、リョウ、アキの二者間で、メールや電話による交流が断続的に始まる。

●3月、スペースDJリョウ、長女アリス誕生。少し前にロンドン郊外に移住し、ブティック経営者のイギリス人女性と結婚していたことが報告される。

現在はハウス・ハズバンド(主夫)をしている。
  音楽は、趣味でやることがある。でも、ビジネス的な音楽の仕事はもう、やらない

(リョウ)

 

 

 

●2005年

●2月、芙苑晶、来日。3月上旬、ダモ鈴木(ex-CAN)のジャパン・ツアーに参加。

  3月3日の京都のクラブ「メトロ」でのライブでは、元・ファー・イースト・ファンやFC関係者もおおぜい詰めかけた。のちに、ライブを見た人たちのレビューの中に、次のようなコメントが見られた。

・「全て打ち合わせも楽譜もなしのライブ演奏は、ファー・イーストの野外レイヴを思わせるものがあった

・「アキがこの時、キーボードで即興的に弾いたフレーズの中に、ファー・イーストの曲のフレーズが混じっていた。
 「『イビザで朝食を』と『親殺し金属バット』、『灰と太陽』、この3曲は絶対入ってた。自分が気づかなかっただけで、他にもあったかもしれないアキは気まぐれに弾いたような感じで、しかも一瞬の出来事だったけど、まさかそんなフレーズが出てくると思わなかったので、ビックリした」

・それに気づいた客の中で、来ていた一人の女の子のファンが「アキー!!」と叫んだ。すると、そばにいた男性が「田嶋エリサー!!」と叫び、一部に笑いが起きた。
  それをきっかけに、ライブの後半では、他にも、「リョウ出てこーい!!」「カヲルちゃーん!!」等々、ファー・イーストのメンバーの名前が客席で聞かれた。おそらくいずれも、第一世代と思われるファー・イーストのファンたちの反応と思われる。これも一瞬の出来事だったが、元・ファー・イースト・ファンの根強さを思わせた。

●11月11日、ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット・公認ファンサイト「無法的熱狂祭 - Illegal Rave(イリーガル・レイヴ)」オープン。

●この数年前(2003年頃か)より、芙苑晶、ソロ・アーティスト/作曲家として、国際的評価が高まる。それとリンクして、日本での人気が高まる。「トランス音楽のパイオニア」「レイヴの発明者」等の評価に加え、クラブ等で曲がよくかかるのが聞かれる。
  その影響と思われるが、この頃より、公認ファンサイト立ち上げの影響ともあいまって、ファー・イースト人気が徐々に再燃。以後、現在に至るまで、ファー・イーストをリアルタイムで知らない新しい世代のファン層も徐々に増えつつある、といった報告が見られるようになる。

●以前より入手困難であったファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットのオリジナル・アルバム群が、オークション等で数千円から数万円の高価で取引されるのが目撃される。

 

●2006年

●3月20日、芙苑晶、ソロ・アルバム『宇宙論 (Cosmology)』 芙苑晶)(リマスター盤。オリジナルは1998年発表)発売。
 アルバム収録曲中の「Cosmology 5」は、元々ファー・イーストの「Comet」という曲(レイヴのアンコールで定番として演奏されていた有名な曲だが、ただしファー・イーストのオリジナル・アルバムには未収録)であったこと、また、ファー・イーストのメンバーとしては、田嶋エリサ、スペースDJリョウの二人がゲスト参加していたこともあって、ファー・イースト・ファンの間でも話題に。

  同アルバムは、発表後一週間ほどで、日本のディストリビューター・ランキングではベスト10にチャートイン。6週間にわたり1位を記録。のちにランクダウンするが、断続的に数度ランクインして1位ないし4位の座を占める。海外でもロング・セラー・ヒットとなる。独自なアレンジと手法により、「シンフォニック・テクノ」という新ジャンルを開発した歴史的名盤として話題に。

●7月、スペースDJリョウ、長男タロウ=デヴィッド(第二子)誕生。

 

●2007年

●4月、芙苑晶、渡欧。スペースDJリョウのイギリス・ロンドン郊外の自宅を訪ね、二週間にわたり滞在する。
一つは、アルバム『恍惚的宇宙論/トランス・レイヴ・コスモロジー (Trance-Rave Cosmology)』 芙苑晶 with トランス・レイヴ・ドーターズ)収録予定の、ファー・イーストの楽曲のリミックス・セッションのため。もう一つは、プライベートでの交流のため。

  詳細な情報は不明だが、リョウ、アキの二人は、レコーディング以外の時間は、ワインを飲んで語り合ったり、ドライブへ出かける等して、プライベートでの交流の時間を、久々に過ごしたと伝えられる。仕事もプライベートでの交流も、ともに10年ぶりのこと。

●9月21日、芙苑晶 with トランス・レイヴ・ドーターズ『恍惚的宇宙論/トランス・レイヴ・コスモロジー
(Trance-Rave Cosmology)』 発表。
芙苑晶がそれまでのソロ作品、バンド・プロジェクト等に書いた、クラブ・ヒットや代表曲を網羅し、最新のリミックスを施したアルバム。リミキサーとして、トランス・レイヴ・ドーターズ、Hypnotic Twinらの他、スペースDJリョウが参加。
ファー・イースト解散後、初の、ファー・イーストのオリジナル楽曲が収録されたアルバムで、リョウ、アキの交流再開のニュースとともに、新旧のファー・イースト・ファンの間に大きな話題を呼ぶ。

ファー・イースト名義の収録曲は:
Ibiza Breakfast(イビザで朝食を) - Blue Cheer Mix
Kama Sutra Part 4(カーマ・スートラ/愛の性典 パート4) - Acid Trance Overdose Mix
の2曲。ともに芙苑晶の作曲(「Kama Sutra Part 4」は田嶋エリサとの共作)、リョウがリミックスを手がける。

また、同アルバムは、インターネットのオンライン・ストア(Amazon)のメジャールートで販売されるアルバムとしては、バンド史上初。ちなみに、10月以降、日本のAmazonのトランス部門では上位(最高1位)。売れ筋ランキングに入る。
これもファー・イースト活動当時には考えられなかった現象で、公認ファンサイトのアクセス数等にも鑑みて、バンド活動当時よりも知名度が上がったと推定される、という報告が見られる。

●しかしながら、このプロジェクトへの参加に関し、スペースDJリョウは、
すでに自分は音楽界は引退している。今回は例外的な単発参加であり、アキとの仕事で、しかもファー・イーストの曲なので参加した
しかし、今でも音楽業界に復帰するつもりはないし、今後も二度とない。絶対にありえない。ただし、例外的に、アキとならやるかもしれない」と発言。
同じくリョウは、これと相前後して、日本のマスコミから、ファー・イースト関連の話で断続的にインタビューの申し出があったが、これに関し当サイトから質問したところ、
取材は、全て断っている。どんな条件だろうが、何億円積まれようが、今後もマスコミにはいっさい応じない。いくら俺にコンタクトしても無駄だ」と語る。

●12月、トランス・レイヴ・ドーターズ、公式サイトに初のロング・インタビュー発表。その中に、ファー・イーストとの出会いと交流が語られる。
その中に、よく読むと、田嶋エリサが死亡する一日前と思われる日の夜に、リョウ、アキ、ドーターズの二人とエイフェックス・ツインのライブを大阪のベイサイド・ジェニーに見に行っていたこと、また、その帰りの飲み会では元気であったという部分が見られる。

 

●2008年

9月9日、新サイト「レイヴ聖典」(公式サイト)誕生。芙苑晶 + スペースDJリョウの二人による、現在の日本の若い世代のファンからの公開質問状に基づくQ&A集、二人のeメール書簡集の全記録という、二部構成による。

田嶋エリサ、市川カヲルという相次ぐメンバーの悲劇の死により解散して以後、Far Eastに関しては長年にわたって沈黙を守り続け、インタビュー等も全て拒否していた二人だが、日本の若い世代のファンたちからのリクエストに応える形で「公式サイト」として復活。元・メンバーの公の場への登場など二度とありえないと信じていた新旧ファンには青天の霹靂となった。

元々は、「無法的熱狂祭」(当サイト)スタッフと、Far Eastフォロワーを自認する今の若い世代のレイヴ・オーガナイザー・チームのメンバーたちとの偶然の出会いに始まり、芙苑晶の今回の突然の日本への一時帰国、リョウとのコンタクト etc.等、08年の夏に起きたさまざまな偶然の連鎖が重なって誕生した新サイト。当初は「無法的熱狂祭」内の企画ページとして予定されていたが、サイト・スタッフの予想をはるかに超えて内容が濃く、ヴォリュームもあったため、独立した公式サイトとなる。

「Q&A集」においては、野外レイヴとテクノ・カルチャーに関する質問に、アキ・リョウの二人が回答する形。ともに「Far East再結成は考えていない」と、Far Eastファンには残念な回答をしたほか、Far East以後現在(2008年時点)に至るレイヴ・シーンの商業化・通俗化による変質に対する批判を主体とした、この分野のパイオニアならではの意見も見られた。
とくに、悪しき商業主義の蔓延が、音楽シーン全体に見られること、中でも、Far Eastの磁場であり、本来DIYカルチャーであった野外レイヴさえをも今や浸食しつつあることへの批判の姿勢は、アキ・リョウの両者とも徹底して痛烈であり、リョウはアーティストと商業主義の癒着を「仲良しごっこ」「嘘っぽいのやめんかい」と揶揄・批判、芙苑晶に至っては「レイヴの死」を宣言(「レイヴは死んだ」)する。
その果敢な姿勢はFar East現役当時となんら変わることがないばかりか、むしろ、バンド解散後、時を経て、商業主義の常態化と反比例してさらに過激になったとも見られるほどの歯に衣着せぬ発言の数々には、ウェブ上の掲示板において若い世代のファンからの「こんなこと言ってしまってもいいんですか・・・?」等々といった躊躇混じりの驚愕も見られたほどである。
しかしまた一方で、アキ・リョウの二人とも、究極の自由の表現としての祭=レイヴといった思想、野外レイヴやテクノ等のユース・カルチャーとそのDIY精神の崇高さこそが文化を創っていくのだとする思想は、Far East現役時代より首尾一貫していることが見て取れる。そして、現在のレイヴや音楽シーン全体の堕落を批判しつつも、その中で理想を曲げずに活動する若い新世代を応援したい、レイヴは世代と時代を超えて続いて欲しいといった、先輩としての熱い姿勢も随所に感じられる、ファンたちとのリアルかつホットな対話の実現ともなった。

片や、初公開された「 eメール書簡集」では、芙苑晶、リョウの近況ならびにメールによる交流がうかがえる他、Far East時代の逸話も散見されるなど、ファンにとってのまたとないビッグ・ニュースとなった。また、こちらのほうは、内容も多岐にわたっており、野外レイヴやテクノ・ミュージックを含む音楽シーンのみならず、政治、経済、文化、世界情勢、さらには日本のフリーターやニート問題、今の若者たちと大人たちといったテーマが、縦横無尽に語られており、早くもウェブ掲示板当時に反響が見られ、話題騒然となる。

 

To Be Continued....


(三珠アケミ・土井昌美・musashi=編)

 
 
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