Far East Acid House Quartet - ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット
 
ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット( Far East Acid House Quartet )ファンサイト/資料館
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ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット ( Far East Acid House Quartet )
 
●芙苑晶『宇宙論(Cosmology)』(ソロ・アルバム)デジタル・リマスター盤発売!
(2006年4月)
 
 解散から長い歳月が経って、あまりこれといったニュースもないファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットですが、このたび(2006年4月)、元・メンバーであり今では唯一の現役アーティストとして国際的に活動をつづけている、芙苑晶のソロ・アルバム、『宇宙論(Cosmology)』(オリジナル盤は1998年発表)が、Lavalamp Records (ワシントン、米国)から再発されました。
 
「ファー・イースト」のオリジナル・アルバムではないのが残念ですが、「ファー・イースト」ファンならご存知のように、「ファー・イースト」のメンバーが関係した最後のアルバムとも言われています。

 つまり、「ファー・イースト」関係の音源で、現行品のCDとして入手できる現在(2006年4月の時点で)唯一のアルバム、ということになりますね。
 
 具体的には、「ファー・イースト」メンバーでは、田嶋エリサがヴォイス、スペースDJリョウがターンテーブルで参加しています。

 他にも、「ファー・イースト」のレイヴによくゲスト出演していた、マダム呪々(ギター)や、伽藍花子(ヴォイス)など、往年の「ファー・イースト」ファンには懐かしい顔ぶれも見られます。
 
 日本では Music Term さんで購入できるようです。
 以下は、芙苑晶ファンサイトの天野さんからいただきました。
 天野さんどうもありがとう!

日本国内販売元:
Music Term:
Music Term トップページ
Music Term > 芙苑晶『宇宙論(Cosmology)』

(海外では Amazon 、タワレコその他にもすでに出てます。日本の輸入レコ屋さんでの状況は現在のところ不明です。わかり次第お知らせしますね。):
AQi Fzono at Amazon
AQi Fzono at CD Baby  
AQi Fzono at Tower Records

関連サイト:
オフィシャル・サイト >
フゾノドットコム・芙苑晶 公式サイト
http://www.fzono.com/

芙苑晶幻想音楽大鑑:芙苑晶ファンサイト/資料館
http://www.fzono.info/

Lavalamp Records (USA,WA):
http://www.lavalamp-records.com/
Lavalamp Records の中に出ている『宇宙論(Cosmology)』情報

 
 
●このアルバムに関する、「ファー・イースト」関係のエピソードです。
 さて、「ファー・イースト」ファンサイトならではのエピソードを一つ。
 このアルバムには、「ファー・イースト」ファンならこれもご存知の曰く付きの、なつかしいエピソードが残されています。
 
 『宇宙論(Cosmology)』の5曲目、『Cosmology 5』、なかなかの名曲で、クラブでもかかっていたことのある曲なので、それ系の好きな人は案外知っている人もけっこういるのではと思いますが、これ、「ファー・イースト」のファンなら「ん? どこかで聞いたことあるような?」と思うんじゃないでしょうか?
 
 そうです、そう思ったあなたは正しい。これは他でもなく、最初はファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットのアルバムのために芙苑晶が書き下ろしたテクノ・ナンバーでした。

 当時は「Comet」というタイトルでしたが、たぶんバンドの中期、1992〜94年頃だったと思いますが、クラブやレイヴ・パーティで、アンコールとか最後の曲(あるいは最後から2曲目あたり)に、よく演奏されていました。
 
 パッと聴いてそれとわかりにくいのは、アレンジが変わっているせいでしょう。当時は、全体にもっとハードコアなアレンジで、やっぱり303とか使っていて、リードパートはカヲルちゃん(市川カヲル)がリリコーンを吹いていました。
  …… と言うと、思い出した人もいるかな?
 
 「ファー・イースト」の当時のファンに、この曲のメロディを鼻歌で聞かせると、
「あれ、何て言う曲だっけ?・・・でもこのメロディは知ってるぞ!」
  と言う人が案外多いんですね。
 私も個人的に大好きなこの曲は、そう、元々「ファー・イースト」の曲だったんです。
 
●なんで「Comet」が「ファー・イースト」のアルバムに入らず、芙苑晶のアルバムに入ったのか?
 なぜでしょーねー? これは関係者しか知らないとっておきのエピソードです。
 ライブでも人気のあった曲で、当時は「ファー・イースト」の代表曲の一つ、みたいな感じすらあった作品であり、しかもレコーディングまでされながら、結局「ファー・イースト」のアルバムに収録されなかったのはなぜか・・・?
 

 覚えてますよ。だって私はその会議中にそこにいたんだからね。
 たしか、あれはアルバム『無法的熱狂祭(Illegal Rave)』(だったと思う)のミキシングの段階になって、みんなで曲を聴き直しながら、曲の並べ順を決めている時のことでした。

 結局、言い出した本人のリョウ(当時のリーダーでもあった)が、「これはポップすぎて、バンドのイメージに合わないし、アルバムにもフィットしない」と言って、却下してしまったのです。
(他のメンバーはちょっと不満そうだった)
 それがなければ、この曲は「ファー・イースト」の曲になってたはずですが・・・なんて偏屈な奴なんだ!(笑)

 
 そしてそれから数年後。アキ(芙苑晶)がちょうど「ファー・イースト」解散の年(1997年)に、新作(『宇宙論(Cosmology)』のことね)をレコーディング中、この「Comet」を大幅にリアレンジ。キーもアレンジも変えて、「Cosmology 5」としてレコーディングし直したのです。
 
 そして皮肉なことに、「ファー・イースト」解散後しばらく経ってから、これは「芙苑晶」の曲として(元々彼が書いた曲ではありましたが、「芙苑晶の作品として」という意味)、しばしばクラブなんかでDJがかけるようになっていきました。
 

 ちょうど当時は、エリ(田嶋エリサ)が不慮の死で亡くなり、「ファー・イースト」が解散してファンが悲しみに沈んでいた直後のことであり、なんかその芙苑晶のソロアルバムに入れられたあの曲が、妙にドラマティックに聞こえてしまったのを覚えてます。

 しかもアキ君はあの頃、バンド解散に際して「ファー・イーストは若い日の寄り道だった」発言で、一部のファンから抗議を受けていたからね。

 だから、なんか、これは思いこみでしょうが、しみじみとした、言葉を超えた彼のこのバンドとメンバーに対する愛情(?とちょっとちがう。うまく言えないけど)・・・とまでいかなくても、彼なりの無言の回答みたいなものを感じて、だから私は最初『宇宙論(Cosmology)』を聞いた時、妙に涙ぐんでしまいました。

 ・・・この感じ、わかるかなー?

 

 ちなみに私は、この幻の名曲「Comet」(「ファー・イースト」がレコーディングしたやつね)の、未発表のテイクをオープンリールで持ってます。いや、元ジャーマネの役得ですな^^。

 
 今度再発になった『宇宙論(Cosmology)』を、早速買いました。(アケミちゃんその他、サイト関係者もみんな買ったみたい・・・)

 で、元は同じ曲であったはずの、「ファー・イースト」の「Comet」と、芙苑晶の「Cosmology5」を聞き比べてみました。
 こうやって聴くと、かなり違いがあって面白いですね。やっぱりアキ君(芙苑晶)のほうは、かなりシンフォニック・トランス的なアレンジになってます。

 こういうふうに、同じ曲を聞き比べると、そのアーティストの個性がわかりますね。
 この人(芙苑晶)はトランス・テクノ作らしてもタダじゃすまないって感じが、あらためてしたりします。いったいキーボード何台重ねたら気が済むねんな?って感じかな(笑)
 
 でもほんと、「ファー・イースト」再評価の動きもある現在、「ファー・イースト」のアルバムも再発になるといいですね。バンドが有名になって欲しくないとまで主張しているコアなオールドファンも多い反面、音源欲しいとあえいでいる若いファンも増えているので、今後が期待されますね。
   
   そんなわけで、「ファー・イースト」のアルバムではありませんが、何が何でも「ファー・イースト」関係の音源が欲しい!と思っている人にも、芙苑晶『宇宙論(Cosmology)』は、お勧めのアルバムです。

 私(土井)も個人的にすごく好きなアルバムです。宣伝と思われたくはないですが、しかし、お世辞抜きにこのアルバムの音楽的なクオリティの高さは凄い! 世界で広く評価されたというのがよくわかります。私の友人でも、「このアルバムはハマるとヘビーローテーションしてしまう」と言う人も多いです。

 芙苑晶のソロ・アルバムは、アルバムごとにいろいろなジャンルにまたがっていて、多彩なタイプがありますが、『宇宙論』はけっこうクラブ/ダンス系寄りなので、そっち系好きな人も楽しめると思います。

  興味のある方は、ぜひ一度聞いてみて下さい。「ファー・イースト」の純粋なレイヴ・サウンドとはまた違った、スペイシーで神秘的な世界が満喫できるでしょう。感想なんかあったら、ぜひBBSに書き込みして下さい。
 
(土井昌美) 
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