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また、時にはターンテーブル以外のさまざまな楽器、と言うよりはオブジェがステージに持ち込まれることもあった。
ドラマーとしての経験を生かし、道ばたで拾ってきた鉄屑や様々なガラクタを叩いてエフェクターで増幅し、異様な音響を出すリョウのパフォーマンスは、彼のルーツであるパンクやインダストリアルといった、いわゆる「オルタナティブ」系の音楽ファンにも「ファー・イースト」を評価する機会を与えた。
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リョウのステージ位置は、(DJブースの位置にもよるのだが)一般的には、客から向かって左側が多かった。つまりダンサーの田嶋エリサがフロント、その後ろに、向かって左からリョウ、アキ、カヲルの三人が並ぶことが多かった。
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出てくる順序は二番目あるいは三番目が多かったようだ。しかしDJという立場から、他のメンバーが外れる時にもリョウだけはステージに貼り付いていなくてはならなかった。
DJはクラブの要で、リズムキーパーだ。他の三人が交代や休憩のためにステージを抜ける時にも、リョウだけは残った。リョウ一人で十時間、ということも珍しくなかった。
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「最初のツアーのとき、エリサが裸になったのは突然やった。俺ら他の三人はそんなこと聞いてなかったからビックリした。
あいつ昔、ストリッパーやってたからね、そういうことは全然平気で、ノッてきたから自然に脱いだだけやったんやと思う。しかもそれがサマになってたからウケたんや。わざとやってもおもろないで」
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「それでその次から計画的にそういうことをやり出した。エリサは踊りながら最後は裸になって、鶏殺して生き血浴びたり、あいつは巫女さんみたいで、アキはジミヘンばりにキーボード叩き壊して燃やしたり、火炎瓶投げたり、カヲルはステージで吐いたり、シャボン玉飛ばしたりなんかしてたから、俺はじゃあ言葉でいこうと」
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「DJはMC(曲間でミュージシャンが入れるコメント)あるやろ。俺はMCなんか嫌いでやったことなかったけど、あのころはジュリアナでジョン・ロビンソンとか流行ってたから、そのパロディも兼ねてね。
最初は『みなさーん、踊ってますかー』でわざと嘘っぽく始まって、あとは大阪弁で延々客を罵倒した。『コラーおまえらどついたろか!』『しまいにいてまうぞ!』とか、そういうのは特に関西以外の地方でアホみたいにウケてたな」
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「アキやエリサはあの当時シャーマニズムに傾倒してて、祝祭やって言うてた。俺はそんなんなかったな。こんなもんエンターテインメントや、って言うてた。ま、おんなじような意味やけどね」