Far East Acid House Quartet - ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット
 
ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット( Far East Acid House Quartet )ファンサイト/資料館
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「ファー・イースト」作曲とレコーディング

ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテット ( Far East Acid House Quartet )

 

 

 

スペースDJリョウ

  • リョウは芙苑晶と並んで、ファー・イースト・アシッド・ハウス・クワルテットのサウンド・クリエーションの面で強力なメンバーであった。ビート・パートや、サンプリング、それにアナログ・シンセを使ったアシッドなサウンドといった、「音作り」そのものの面で大いに貢献した。とくに、リズムパートはほとんどリョウが作っていた。元々パンク・バンドの名ドラマーだったセンスが大いに活かされていると言えるだろう。

  • リョウは作曲も手がけた。とくに後期には、いくつかの曲を作っている。しかしリョウの作曲した作品は、芙苑晶と比べると、どちらかというと実験的な、サウンドとビート中心のテクノ作品が多かったようだ。楽譜の読み書きが全く出来ないといった、アカデミックな素養のないことを逆手に取って、彼はエレクトロニクスとコンピューターを駆使して、実験的でアヴァンギャルドなテクノ・サウンドを創り出した。

  • リョウだけの手によるオリジナル作品は数少ないものの、後期には、アルバム『肺魚の夢(Lung Fish Dreams)』、『太陽黒点(Sunspot)』などにおいて、現在ではIDMの先駆とも見なされるようなオリジナル作品も残している。

  • 愛用の機材は、2台のテクニクスのターテーブルを含むDJ機材一式の他に、EMSシンセサイザーVCS3の他にAKAI やCASIOのサンプラーでループを作ることもあった。「リズムマシン・マニア」を公言するほど、膨大な数のリズムボックスをコレクションしていたが、やはりハウスでは定番機材のTR-808、909がよく使われたようである。

  • ターンテーブルをそのまま音源として使い、スクラッチをサンプリングして録音することもあった。レコーディングの方法としては、アレンジはたいてい芙苑晶の自宅スタジオでおこなわれ、そのあとリョウの大阪の自宅スタジオでレコーディングとミックスがなされた。

  • アシッド・トランスのシンセとして有名なTB-303は、 Far East は各人がそれぞれ所有していたが、リョウは2台持っていた。だがそのうちの1台は、1993年頃、野外レイヴの時にバンの中に置いてあったのが盗まれた(!)ので、あとでわざわざまたもう1台買ったという。

    その盗まれた303がどこへ行ったのか、誰が盗んだのかは、いまだに不明である(リョウは「見つかったら、鼻血が出るまで殴り倒してやる」とインタビューでも公言していた)。

     

 
  • 発言より >
    「レコーディングはだいたい、俺とアキが中心になってやることが多い。手順としては、まずみんなでアイディア出してな、それをシークェンサーにバンバン入れるやろ。で、それはそれでいったん置いといて、俺がテンポとビートを決めるんや。それでアキがコードとメロディをキーボードで入れる。そしたらカヲルが即興のメロ入れたり、ミニムーグでベースライン決めたりしよる。エリが民族楽器みたいなん持ってきて、またいろいろ弾いて、それオーバーダブしてな。それで最後にアキがストリングス入れて、フェアライトで効果音入れたりとかね」

  • 「まあだいたいそんな感じで作っていって、みんながそのラフスケッチのデモをテープに落として家に持ち帰る、と。それでまたしばらくしてからスタジオに集まって、いろいろエフェクターかけたり聴きながら、こうしよか、みたいに最終決定するんやね。その時はもう半分レイヴのノリになってて、エリのダンスも決まってたりしてな。
    で、最終的なミックスダウンは俺とアキの二人でやることが多い」

  • 「新しいシンセとかも興味はあるけど、あんまりええのはないね。俺は古い人間やから、アナログ・シンセと古いリズムマシンのほうがええね。手の延長いう感じでね」

  • 「定番の機材としては、 Roland のSHシリーズとか、プロフェット(シンセサイザー)なんか好きやね。最近は俺は、TB-303はもう飽きた。俺らが使い出した頃は新鮮やったけど、最近はバカチョンシンセ言うか、猫も杓子もみんな使うとるからね。
    あと、リズムマシンは俺はコレクターで、中古で見つけるたびにパッと買うてな、山ほど持っとるさかい、もう口で全部言われへんぐらい。だから省略」

  • 「俺は譜面が読めへん。楽器はドラムしかでけへん。でも、音楽はわかる。芸大まで出て音楽の博士号持ってるくせに音楽がわかってない奴より、俺のほうが1万倍ぐらい音楽のことは知っていると思う。音楽の知識と、センスいうのは、全然別の次元のことなんや」

  • 「俺は譜面があかんから、機械を利用する。そういうわけで、俺にとっては作曲とレコーディングが同じ次元にあるんや。つまりスタジオが俺の楽器で、エレクトロニック・ミュージックのアルバムが俺のバイエルやったわけや。こういうところはもう、全面的に(ブライアン・)イーノに習った」

  • 「コンピューターとシンセがあれば、俺のやりたいことはたいていできる。でも俺はシンセ・オタクとは対極にいる人間やな。べつに機械を愛しているわけじゃなくて、ある意味憎悪してるからね。根がパンクやからね。俺に言わしたら、あの手の機械はどんなことも忠実に言うことを聞くロボットやね。それ以上でも以下でもない」

  • 「レコーディングが好きなんや。レコーディングいうのはドラッグと同じかそれ以上の快楽やね。一週間もやらんと禁断症状出てくるしね。
    今度のアルバム(『肺魚の夢(Lung Fish Dreams)』、1994年)は評判は悪かった。前衛的に走りすぎてるいうんやけど、俺は最高に楽しんでやった。エフェクターなんか使いまくってな」

  • 「音楽で何を表現するかとか言う人がいるけど、俺らは表現なんかせえへん。悲しみとか怒りとか喜びとか何とか、そんなもんは聴く側が勝手に決めることや。インタビューでそんなこと言うアーティストはニセモノやで。俺らは基本的に、音楽で遊んでるだけやからね」

    (インタビューより)
 
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